自分の周りを囲むように描いた雲

過去に、小学3年生の女の子がオンラインで描いてくれた作品です。

彼女は学校でストレスを感じると、時おりチックの症状が現れます。

この絵を描いている時も少し似たような様子が見られました。


お子様の描いた絵には無意識な気持ちが出る時があります。

芸術療法の観点を用いて、本人に質問などをしていきながら無意識を意識化する授業も時おりしています。この絵を見た時、少し周りの雲のようなものが気になったので聞いてみました。


「 この場所はどんな場所なの? ここで今何をしているの? 」


このような質問をしても子供からでる言葉は意識した言葉を話す事がほとんどで本音や困っていることを話してくれる事はあまりありません。

私はこのような時、子供たちから出てくる言葉の裏に隠れているメッセージを汲み取るようにして絵を観察します。

この子の絵の場合、真ん中の本人は笑っていますが、この空間が少し窮屈そうに見えます。

雲のようなものに囲まれて圧迫感があるようにも見えます。それらを組み込み本人と話をしていくと、彼女から最近の様子を話してくれました。


「最近、学校のクラスの男の子から嫌がらせを受けている。先生に言っても注意とかしれくれない。誰も助けてくれない。」


彼女の絵の中の雲は(どうすることもできない状況)を表現していました。

直ぐにお母さんにも伝え、学校の先生にも話してくれるとのことです。


今ではチックも落ち着き、特に問題もないとのことです☺️


オンライン絵画教室でも、普段の絵画教室と同じようにお子様に寄り添える授業をしております😌



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