本人は楽しそうに描いていたけど。。。
この絵は小学3年生の男の子が描いた絵です。
この男の子は、周りの合わせる事が苦手で、友達との関わり方のレパートリーが少ない事もお悩みの1つです。
この子の得意な事は、縛られない課題に取り組める事です。なので『今の気持ちをでもいいし、記憶に残っている場面を思い出して自由に手を動かしてみて』とだけ伝えると本人は楽しそうに課題に取り組んでくれました!
普段、ストレスを抱える事が多いお子様ですが、この時は静かに集中して描くときもあれば友達に話しかける場面も見られ、本人に何を描いているのか聞くと、『楽しい気持ち』と答えてくれました:)
しかし、絵を見ると気になる箇所もあり、完成まで待ってみることにしました。
絵のことを質問すると笑顔で教えてくれましたが、表現は抽象的な言葉が多く、でも本人が楽しく過ごせたのならハッピーと思い、この日の授業は終わりました。
授業後、お母様とお話しをすると『この絵を見てどうですか?』と聞かれたので『授業中は本人も取り組みやすい課題だったため集中して描いていましたよ! ただ、表現されている線が短く鋭かったり、様々な色を重ねて何かを埋めようとするような感じに見えたりしたので、本人は《楽しい》というテーマで描いてくれましたが《怒り》の表現も無意識に入っているように見えます。』と伝えると、今日学校で友達にからかわれてイライラして帰ってきたことをお話ししてくださいました。『《怒り》の感情を思い出したくなかったのか分かりませんが本人は笑顔で帰っていったので絵で感情を出すことで少しスッキリしたのでは』と伝えました!
このように無意識に出る子供の感情に大人が気づいてあげることで少しでも過ごしやすい環境を作れたらと思います。
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